固定電話が鳴ってまして、『こりゃ~時間的にいって不幸な知らせかな!?』ってえ予感。
やはり死亡の知らせだった。 脳の血管が切れ玄関で倒れ一晩誰にも気ずかれなかったそうだ。 (この場合、一人暮らしではありません) こんな場合や一人暮らしの人が死後発見されたといったときに必ず“寂しい孤独死”とか“寂しすぎる一人暮らしの老人の死”といった風にとられるのに抵抗がある。 “穏やかな孤独死”ってのもあるんじゃないかと考えたりするんだ。 大勢の家族に囲まれていても精神的孤独の中で死を迎えるってこともあるんだろうし、一人暮らしが全て“寂しい孤独死”と頭に『寂しい』をつけるのはどんなもんかって思うのよ。 (死ぬときゃぁ~一人なんだもんよ) 繁華街の店舗前にコンクリートを流し左官屋さんが均していたんだ。均し終えたところを踏んで靴跡をつけて走り去っていったひとがいてそれを見ていた通りがかりの社長さんタイプの人が連れの女の子に足跡とそれを直そうとしている左官屋さんの方を向いて「可哀そうに」って小声で言ったことを思い出した。 左官屋さんは『可哀そう』と言われる心境じゃないんだ。 足跡を残し走り去った方を『あの野郎!ぶっ飛ばされんぞぉー』って目をして、足跡を治していた。 孤独死した人が聞いたら「寂しい死じゃなかった。そう言うのやめてくれ」って言う人結構な数いると思う。 と、思ったのよ。
by bacamasa
| 2010-02-15 16:14
| 老いぼれ
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