ここでも、キラっと極々小さいけれども鋭い光を放っている子がいた。ある部分を塗るとき、「青を塗る」薄い青を塗るのかな?『ン~ん』と思っていると濃紺を塗って「これでいい」と納得している。これは教えて覚えることではないんだね。レンガ倉庫での展示会場で、あの絵に引きつけられた事が教室で描いている動作を見て納得です。 絵描き屋さんが小学校低学年の図工の時間に『寒い朝』という題材で絵を描くことになって、「天気が良くて朝日が昇るオレンジ色の寒い朝ってあるよね?」と口を尖がらせ『私、納得できない!』といった顔をして返事をまっていた。 よく話を聞くと明るい色で寒い朝を描いていると担任が回ってきて「○○!!寒い朝はねずみ色(グレー)だろ」と言って明るい色の部分を担任の教師がグレーに塗ったそうで「どーおもう?」と丸めたその絵を見てみぃといった風に鼻先にヌウっと突き出したことがあったっけ。 連絡をくれた教師と生徒達に会って、あの時の絵描き屋さんに会わせ一緒に授業受けさせてやりたかったなと思った。 帰り道、蕎麦屋に寄って、店での話題は 「描き続けていけるのだろうか?」に集中して次第に口数が少なくなり 「その人に絵を描く運みたいなものがあれば描き続けていくんだろうし、たとえば、オレが絵を描くことに大反対したとしても久美さんは絵描きになっているはずだ。」なんて訳分かったような分からないようなことを言ってオレ“かしわ蕎麦”絵描き屋さん“もり蕎麦”無言で喰ってた。 最後には、先生の勧めもあって絵描き屋さんも絵筆を持ち生徒達の描いた絵と絵の間に描きだしてしまっていた。 3年生はこの授業が最後なんだそうです。 (訳分かんない複雑)
by bacamasa
| 2009-03-11 00:06
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