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「絵って、観ても分かんないンでネ」って
娘の個展前に時々聞く言葉が
「絵って、観ても分かんないンでネ」

もう一つは音楽
小学校から面倒臭い記号や作曲家のことを暗記させられたり、教室で聴かされた一発目がベートーベンの“運命”これでクラシックに拒否反応を示しン十年。
今、ポチポチFM放送や絵描き屋さんの勧めで楽しくなる曲や気持が落ち着く綺麗な曲って沢山あることを知ったんだよ。

音楽教師が“運命”聴きながらチョーク片手に両手で指揮者の手振り、それも目をつぶってだ。
そんなの中学生にゃ『わかんない!』・・・苦痛な時間でしかなかった。

オレはジャズファン。(ジャズを中心に好きな音ならなんでも・・・主食アリの雑食)
「ジャズ聴いている」というと『格好つけやがって』といった風な返事が返ってきたり。
「ジャズっていいから聴きナ」っていうと『ジャズって難しくない?』って云われる。何故だぁ!?
きっとジャズを聴きかじったオッサンの訳分かんない能書きに毒されちゃったりとかもあったりかぁ。(そういう人結構多いしな)
ジャンルなんてどうでもいい、聴いて『いい』って思ったのを聴けばいいだけの話。
ジャズの曲や奏者を挙げて論じ『俺はジャズこんだけ解釈して聴いてんど~』ってあまり意味ねぇんだよ。
「これいいですね」っていったら「ナっ、いいンだろ。自分の耳に合ったジャズを聴ききゃーいい」ってしか云わん。

絵に縁の薄い人でも
「この絵好き」とか
「これいくら観ていても飽きない」とかは感じ取れる感性は持ち合わせているんでね。
授業で教科書のピカソのゲルニカの写真見て感じたことを書けったって『俺、この絵嫌い』って云っていいのか?
「絵って、観ても分かんないンでネ」って人、多くならないですかって思う。

ある個展会場に入った時、中央に中年過ぎた本人と仲間数人が絵画について難しい話を横文字交じりで話している。
そん時の客はオレ一人。
「分かンねぇ~なぁ~」って何が分からないのかも分からなくなって会場を出て来た。

個展のたびに、「絵って、観ても分かんないンでネ」って人を少しでも多く来てもらう努力もしています。
「車も、女も、なんでもこれ好きってなんだろ?絵も音楽もそれと同じ、好みの差はあっても良い物を見る“勘”
てぇのがあんの。ウダウダ云わんと観にきな」って言う訳。

今もあるのかな?
文部省推薦とか芸術祭参加作品って内容のつまらないの映画多かったことか。

絵に縁遠い人の目って純粋だから逆に見る目を持ち合わしていると思うんだけれどナ。
競馬場のパドックで子どもが「あのお馬さん綺麗で好き」って云った馬が1着(これは実体験)
調子にのって「次どの馬?」って聞いたのは駄目。
自然に発しなきゃ。

なんか、こんな事をサラッと酔っ払いが思ってしまったって事なんであります。




by bacamasa | 2009-11-06 02:03
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